冷間鍛造とは、金属材料を常温のままプレス加工して変形させていく加工方法で、塑性加工技術の一つです。
切削加工で同じ形状を製作しようとすると、削った分切子が出て材料歩留まりが悪くなりますが、塑性加工である冷間鍛造で製作すれば歩留まりがかなり改善することがあります。
また、冷間鍛造は常温で加工するため、温めたりする必要はなく環境にも優しく、冷ます時間も不要で寸法も安定しやすいです。
弊社ではレートの高くない汎用プレス機で冷間鍛造の試作を繰り返し、技術的課題をクリアしました。
冷間鍛造のメリット
- レートの高い切削加工からプレス加工に工法転換の可能性(コストダウン)
- 加工時間の長い切削加工からプレス加工に工法転換の可能性(リードタイム短縮)
- 材料歩留まりの向上
- など
冷間鍛造で加工した製品の使用用途
- バスバー(ブスバー)
- バッテリー部品
- 電極
- など
弊社汎用プレス機での冷間鍛造の加工可能範囲
- 材質:銅C1100・C1020、真鍮2801、アルミ
- 数量:100個以下の小ロットからそれ以上の量産までご相談ください。
- サイズ:φ3.0~20.0、L20までのプレス加工がおおむね可能。
- 加工内容:段付加工、曲げ加工、穴加工、面取り、つぶし、テーパー、偏芯加工など
- その他ご相談ください。
和田製作所で製造した冷間鍛造プレス加工の試作サンプルを一部ご紹介。
銅の冷間鍛造部品
- 材質 C1100
- 板厚 Φ9.0 丸棒
- 金型 単発型
- 設備 プレス、大ロットの場合はロボット化可能
- 特徴 段付き、テーパー、穴加工など様々な形状を汎用プレス機で実現することにより、切削加工からプレス加工に工法転換を可能とすることで、歩留まりの向上、リードタイムの短縮、加工費の低減が可能となる。※ただし金型費は発生するので注意が必要と同時に量産物の場合は十分メリットがある。
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